*当院は、獣医行動プラクティショナー(日本獣医動物行動研究会:リンク)認定の獣医師が診察する動物病院です。
【必読】社会化期の重要性を知ってください。
もし、既に問題行動が出ていて、行動診療を希望される方は、こちら⇒【行動診療(問題行動診療)を希望される方へ】をご覧下さい。
参考までに、当院での犬の避妊手術の事例は、こちらです。
当院では、飼い方に力を入れています
動物病院は、どんな場所?
動物病院と言う場所は、実は、病気になって初めて来る場所では無いのです。多くの獣医師や動物看護師たちはそう思っていても、残念ながらまだまだ、一部の飼い主さんには浸透していないのかも知れません。動物達の福祉向上の為にも、「日々のケアの先に、病気の診察や治療がある」と言う概念を、持ってほしいのです。
動物病院を苦手にさせない。動物病院を動物にとってハッピーな場所にする努力。さらに、動物の不都合を作らない、増やさない、減らす、取り去ること。(状況により異なります)
それらが出来ない場合は、命を救う事すら出来ない事も、たくさんあります。
そんな現実を、知って欲しいのです。咬みつくからと動物病院で診療を断られたり、動物病院がストレスで連れて来ると体調が悪化し、生死にかかわると言った例や、家での投薬が出来きず治療が出来ないケースは、本当にいっぱいあるのです。
より良い飼い方を、更新するための勉強
だから、メンタルのケアや飼い方をしっかり勉強する事、日々更新する事、それらを予防する事は、病気の予防と変わらず、とても重要なのです。
どんなタイミングで
その為、ワクチンや何か用事があるタイミングまで待うとせず、飼い始めたら1日でも早く来て下さいね!まずはお電話ください(土曜日は電話の対応が難しい日がございます)。子犬子猫に限らず、里親などで飼い始めた場合も、出来る限り早いタイミングで来て欲しいのです。
早ければ早い方が、良いのです。何かしらの問題の発生、それが飼い主さんにとって軽微と思われるものであっても、上手く行かなくなってからだと、その修正は、とても大変なのです。
動物病院での対応、家庭での対応、様々な事に配慮をすることで、緊張度を可能な限り高めずに済みます。
特に子犬・子猫には、社会化期という限られた大切な時期が有り、そこでの適切な介入が、将来に渡って影響を与えます。(もちろん社会化期を過ぎたら何も出来ないというわけでは無いので、いずれにしても、とにかく早いタイミングで。少しでも早い方が良いのです)
抱っこ散歩についての記事も、子犬を飼い始めた飼い主様は併せてご覧ください。
しつけは簡単で、だれでも知っていると思われがち
「しつけ相談出来ます」という動物病院のキャッチフレーズをよく見ますが、軽はずみに「しつけ出来ます」なんて言えないなと、行動学を真剣に勉強すればするほど、私自身は思うようになって来ました。逆にしっかりと言えるようにするために、私たちは正しい最新の情報を取得する努力を、惜しみません。当院では獣医行動学を取り入れているため、それが起きる原因などを診断・分析し、きちんとした理論のもと説明出来るよう、努力しております。
そして、飼育経験がある方は、なおさら、簡単と思ってしまっている飼い主さんも多いです。
私は長年動物と関り、たくさんの経験もありますが、勉強すればするほど動物たちとの新しい世界が見えてくるので、知っているからと情報を更新しないのはもったいないなと思っています。そして、そのみなさんの知っているつもりの情報は、全くの間違いの事がほとんどだったりします。
ネットで、簡単に手に入る情報
ネットの情報などはあてにならないどころか、残念ながら困った内容がほとんどです。
と言うのも、こうだからこうと言ったように、単純なものではないからです。個別の状況を事細かに把握し、アドバイスする必要があり、問題行動にまで至っている状況であれば、気軽に答えを出せるはずもありません。そしていまだに、上下関係と言ったような間違えた情報の修正がされないままなのです。
そのような気軽な、古い情報に基づくアドバイスで、メンタルを壊してしまった子たちを、たくさん見て来ています。
動物病院やトレーナーであれば、間違いないのか?
それはネットに限らず、動物病院での間違ったアドバイスも、たくさん含まれます。とても残念なことなのですが、トレーナーさんを雇ってトレーニングを実施しているような、意識高い系の人気の動物病院も含まれ、しばしば目にします。先生をはじめスタッフがその過ちに気づかず、良かれと思ってやっているのです。悪気が無いと言うのが分かるからこそ、とても悲しい気持ちに包まれます。正しい情報源で、情報を更新してくれたらいいのに・・・と。
そのように、飼い主さんは頑張っているにもかかわらず、正しい助言を得られず、『誤ったしつけ』により、動物も飼い主さんも苦しい思いを抱えてしまっているケースに、遭遇します。
苦手になる前から。予防と言う概念
繰り返しますが、動物病院をなるべく苦手にさせないと言う事は、将来の治療の可能性に大きく左右します。そして、すでに他院でこじらせてしまった場合は、並々ならぬ努力が必要な場合があります。
苦手になってしまった場合も、それ以上ひどくさせない予防が必要です。
そのためにも、動物病院を苦手にしないように、まず当院をかかりつけとして選んで欲しいのです。
不便な動物病院では、あるものの
諸々と利便性の悪い病院でありますが、それでも、選んで来られる方が後を絶ちません。
現在、診察時間が短かったり、土日の診療が十分でないがゆえに、そして苦渋の決断の上、一時的に利便性などの理由で他院に転院された方もいらっしゃいますが、「不便でも、ここでまた診て欲しい」というお声をたくさんいただいております。
とてもありがたいお言葉で、感謝しかありません。私たちの出来る範囲は限られますが、その言葉に支えられ、温かい気持ちで頑張ることが出来ています。
より良い情報の更新
当院の獣医師及びスタッフは、獣医行動学の他に、諸外国でトレーナーさんたちを教えているレベルの外国人、日本人講師のもと、犬や猫のトレーニングの勉強会にも積極的に参加しています。そのため、より最新で、より正しい情報を提供出来ます。(勉強会仲間であり、情報を更新出来ているトレーナーの紹介も出来ます)
そして勉強することにより、私たちは、動物たちにガマンさせたり、何かをさせたり止めさせたり、おりこうさんにしょう、人間の都合のよい動物にしようなどと言う事ではないメンタルケアの概念を学んでいます。ご安心くださいね。
動物達のためにも、お願いします
私はずっと動物福祉活動をして来ました。
それはネットなどではなく、ちゃんと有料の動物福祉の勉強会にも出て、単に感情だけでない知識のもと活動して来ました。獣医行動学をはじめとした行動学全般を積極的に動物病院の獣医師が取り入れ、広く飼い主さんに正しい飼育と言うものを知ってもらう事で、動物の福祉が守られると信じ、この地で開院当初から、いち早く取り入れて来ました。
そんな気持ちがあるから、本当に不幸な動物を作らないためにも、私たちが微力ながら啓発していけたらと、行動学と言う専門知識の勉強をしています。
不幸と言ったのは、飼い主さん自身はすごくかわいがっているつもりでも、気づかずに結果、不幸になってしまっていることも含まれるのです。だから、だからこそ、多くの動物と飼い主さんに、本当の幸せを知って欲しいから。
皆さんが想像しているものとは、見える世界が全く違うのです。動物を飼う本当の楽しさを知って欲しい。
だから、何度でも繰り返し伝えます。
子犬・子猫の時に社会化のトレーニングをすることで、将来が全く変わって来ますし、飼い方の情報を更新することで、より幸せな生活が訪れます。(子犬・子猫のトレーニングで終わりと言う意味では、全くありません)逆に問題行動が出てからの修正は、とてもとても大変です。お金も時間も予防のトレーニングとは比にならない位かかりますし、トラウマなどになり治せないこともあります。
また既に何かしらの問題が出ている場合でも、それ以上悪化させないように、一緒に対策を立てたいと思います。もちろんその場合は、普通の外来だけでは不十分で、行動診療の必要があります。行動診療を希望される方は、こちら⇒【行動診療(問題行動診療)を希望される方へ】をご覧下さい。
まとめ
当院でワクチンやフィラリアやノミダニの予防をされ、今後当院をホームドクターとして考えて下さるかかりつけの飼い主様向けのサービスです。なぜなら飼育と言う事に向き合った時、予防の概念の中に行動の予防も含まれるからです。また、 他院でワクチンなどの時に怖い思いをさせてしまうと、動物病院を苦手にさせない練習が、すすみません。ちぐはぐではなく、トータルケアをするためなのです。
動物病院選びのポイントとして、まだ今の時代は意外と考えられていないのかも知れませんが、実は、とても大切なことなんですよ♪
そして、これらのアドバイスが出来る動物病院って、実はまだまだすごく少ないです。類似のサービスをしているところは見ることもありますが、私たちの目指しているものとは、すべてで全く異なります。私たちは、人にとって都合の良い子を作ろうとは思っていません。だから、何かをさせるためのトレーニングでもありません。
当院は、獣医行動学を学び、常に最新の情報を取り入れる努力をし、適切なアドバイスが出来るよう、日々講習会などに参加し、最新の情報にアップデート出来るように努力をしている動物病院です。 (行動学も日々新たなことが分かってくるので、情報更新が目まぐるしい分野です)
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