漢方(国際中医師)や動物の扱い(やさしい保定、飼い方、しつけ)の知識 地域ナンバー1を目指し、学術更新をしております

国際中医師試験に合格しました

国際中医師とは

国際中医師とは「中医師相当の知識を有する中医学の専門家」として「世界中医薬学会連合会」が認定した国際資格です。中医学(漢方)は中国で発展した伝統医学ですが、多くの国でその効果が認められています。欧米でもTraditional Chinese medicine (TCM、伝統中国医学)と呼ばれ、補完・代替医療として広く使われています。しかしながら、以前は中医学に従事する人々の能力や技術に差があり、不十分な知識によるトラブルも起こりました。そのため、1991年に中国政府が世界保健機構(WHO)の援助を受けて試験センターを設立し、中医学のレベルの統一を図るための標準化試験をスタートしました。

現在は、中国政府の外郭団体「世界中医薬学会連合会」が、世界67カ国の漢方・中医学従事者を対象に、正しい中医学知識を有する人材であることを証明するための試験(国際中医師試験)として実施しています。

中医学の習得には、理論と実践を往復し、長い年月を重ねることを要しますが、中医医療の独特な病名の診断・病因病機・症状・治則・方剤まで順を追ってすすめることで治療効果を高めることにつながり、中医治療への信頼も得ることになります。

資格保有者

国際中医師は国際資格です。日本での国家資格(獣医師国家資格など)は戸籍謄本を確認されますが、こちらは国際資格なのでパスポートで身分確認されます。今回このためだけにパスポートを取得しました。

漢方はなじみが深いですが、日本国内では中医学はまだ知られていないので、悲しいことに獣医師の中でもあやしい治療と思っていらっしゃる方がまだまだ多いのが現状です。それは先ほどの解説にもあるように技術や能力のばらつきから、そのような印象を与えてしまっているのも理由の一つなのかもしれません。そのため、やはり世界統一基準の資格を取得する必要がありました。

先の解説にもあるように、漢方の大元が中医学です。中医学が日本に渡って来て、日本流にアレンジされていったものが和漢方=漢方です。中医学の書籍はたくさんあり日本語訳されたものも多く出版されて手に入れることが出来ます。和漢方は中医学の長い歴史に比べると短く、専門書も多くはありません。また、漢方の正式な資格も存在しません。そのため中医学を学び、そのスタートのためにこの資格を取得すべく猛勉強しました。

国際中医師は主に漢方を処方する薬局の薬剤師さんが取得される事が多いようですが、大学病院などの漢方外来の医師でも取得者が増えているようです。検索するとこの資格を目にすることがあるかと思います。この資格だけでは漢方の処方は出来ませんが、私は獣医師の資格と併せることで処方することが出来ます。

獣医師でこの国際中医師取得者は、まだまだ数十人しか存在しません。今年の取得者も5名だけです。

他の任意団体の民間資格を取得されている方はいらっしゃるかもしれません。

これからがスタート

国際中医師の資格は、中医学や漢方を学ぶための基礎だと思っております。獣医療スタートのために獣医師国家資格の基礎が必要なのと同じだと思います。経験だけでは行き詰ります。基礎をしっかり身につけさらなる経験を積んで参ります。そのうえで経験がとても重要です。私も日々思考が変化していっていることに気付きます。

四診(望診・聞診・問診・切診)の引き出し方もどんどん冴えてきています。またそもそも整体観といって気候や周りの環境に影響を受けるという考えから日々処方も変わってきます。

情報取得の感度が日々更新され、方薬の組み立て方も進化しています。少し前に漢方(中薬)を試してみたけれどパッとしなかった子でも、再度チャレンジさせていただくと実感していただけることも増えてきました。

その為どんどん進化しております。

現時点では、和漢方より中薬であるペット漢方サプリを中心に、処方しております。

東洋医学を体験してみませんか

当院は西洋医学の動物病院です。そのため、基本的な診察や処方はまずは西洋医学で行います。しかし、西洋医学では限界を生じる場合があります。体を温めたい、気をしっかりしたい、巡りを良くしたい、うるおいのある体にしたいなどなど、それらが病気の原因であっても西洋医学ではなかなか難しい概念です。

しかしこれは逆もありますので、どちらが優れていると言うことではありません。両方の良いところを取り入れることで選択肢を増やし、何もできないではなく、出来る事を少しでも見つけたいという患者様とご家族をサポートしてまいります。

当院は動物たちのメンタルケアも得意です。中医学では、メンタルケアに関して西洋医学以上に重要視されます。ストレスに関しては得意な動物病院でなければ気付けていないことがほとんどです。

私達は、患者様とご家族といっしょに支え合える獣医療を目指しております。

賞状のトップに、Oficial Relations with WHOと書かれています。中国から正式に発行されているものなので、英語表記以外はなかなか読めないですね。

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