とても勉強熱心なドッグトレーナーさんたちが集まって、無料のセミナーを開催してくれますよ。
彼ら彼女らはみなさん、勉強会にもしょっちゅう参加され、私もその勉強会に参加していると言う勉強会仲間です。なので、私が普段診療の際にアドバイスする内容と同じ方向を向いています。(内容の紹介のあとに、なぜトレーニングの勉強が必要か追加で書きますので、併せてご覧下さいね)
イベント名
『クイズを通して犬との暮らし方を考えよう!』(セミナー+相談会)
日時
2019/05/18(土)10:00 ~ 12:00
申込
【お申し込み期限】 2019/05/15(水)
IKEAの会員であることが条件です。同じページから会員登録も出来るようです。
【⇒こちらのページ】のかなり下の方に、このイベントのページのリンクがあります。
内容
福岡県内各地で活躍しているプロのドッグトレーナーの方々にお越しいただき、ペットとして身近な存在である「犬」についてより知っていただけるクイズ形式のセミナーです。犬が好きな方もそうでない方も、クイズを通して犬をもっと知ってもっと好きになりましょう!
またセミナー終了後は、犬のしつけや付き合い方に関する個別相談会もありますよ。ペットとの暮らしをより楽しくするために、ぜひこの機会に日頃のお悩みをプロのドッグトレーナーにご相談ください。
IKEA公式サイト
https://secure.family.ikea.jp/pc/semlist.php
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動物を飼う上で、行動学を学ぶことが必須である理由
いまや動物病院は病気になった時だけに行く場所では無く、病気予防のため、適切な飼育を学ぶために行く場所に変わってきました。
また、被毛や爪の状態を管理するために、トリマーさんを利用される方もとても多くなってきたと思います。
私は獣医師としてその流れの中に、当たり前にドッグトレーナーさん(猫のことも出来る方も居ますよ)と関わる世の中になって欲しいなと思っております。
病気の予防やプロに頼んでしてもらうケアーが出来ていても、ストレスや葛藤を抱えていたりして精神が不安定な状態だったり、日頃飼い主さんがしなくてはならないケアーが出来ていない子は長生き出来ません。実際、ストレス緩和と言っても適切な緩和方法を指導出来る動物病院もまだまだ少ないですし、行動学的な視点から観察させていただくと、残念ながらそもそもストレスを感じていることに気づけていない飼い主さんの方が、圧倒的に多い世の中です。
治療への介入という点で言えば、例えば、目薬が出来ないと外傷性角膜炎の治療は出来ません。
さらに咬みつく子でしたら、食欲が落ちて少しこちらから補助的に強制でご飯をあげたかったり、内服薬の投与でしか治療出来ない病気の場合に、お薬を飲む気力が一時的に落ちている場合には、咬まれてしまうわけですから治療をあきらめなければならなくなります。
つまり、治療出来るはずの病気も治療出来ないですから、助かる命も助けられなくなるのです。
私はこう言う理由から、獣医臨床行動学(内科や外科と同じように、近年では国家試験にも出題される必須科目です)をはじめ、トレーニングの勉強会にも参加しております。
私は病院を開院してから、これらをアドバイスする努力をしてきたので、当院のかかりつけでいっしょに取り組んで下さった飼い主さんのスキルは、日本国内の平均からするとかなり高い方ではあります。本当にそうです。しかし、それでもこれらの基本的なことが出来ていない飼い主さんが、まだまだ多いのです。
『元気で長生き』のために、予防や健康診断を受けられる方が当たり前になりつつある世の中に、行動学を正しく学ぶことを取り入れませんか?
そして何より、動物に何が必要か、何を考えているかを予測出来るスキルがつくことで、動物を飼うことが何十倍も何百倍も楽しくなるんですよ♪
獣医療に生かすだけで無く、私がそもそも獣医師になりたかったのは、動物が好きでしっかり飼いたかったから。だからまず獣医師になったと言う流れ。獣医師になって治療に携わりながら獣医行動学のセミナーがある毎に積極的に参加はしていました。
さらに動物を飼うと言う事を見つめ直していくと、本当に動物を知りたいのであれば行動学は絶対必要!と言う概念を、飼い主さんたちにも伝えなければならないという使命感に変わってきました。だから今私は、健康管理の一環として、そして健康管理の一歩先をと言う思いで取り組んでおります。
動物たちとのハッピーライフを目指したいのなら、行動学(トレーニングも含む)に目を向けて下さい。