動物病院って怖いところですよね。これ常識ですよね。でも当院では、そうで無い子の方が多いんですよ♪動物病院=怖いところって言う概念が当てはまらない・・・ちょっと変わった動物病院です。
今回紹介の子は、初診の子です。満面の笑顔の薄茶の子(Bちゃん)が初診で、その横のちょっと濃い茶色の濃い子(Aちゃん)は、2回目です。(個人情報の関係で、あえてこんな書き方をしています)
初診の薄茶の子(Bちゃん)は、診察台に乗った途端、緊張からよだれが止まらなくなりました。体温も39℃後半。いつもこんな感じだそうです。今日は、狂犬病の注射を接種しました。
濃い茶色の子(Aちゃん)は、初回の時は、背中が丸くなりガチガチでした。でも、診察が終わる頃になると少し落ち着いたのです。そして2回目の今日は、背中はフラットで診察台から下りようともせず、診察台の臭いをかいだりして、探索出来る余裕も出てきました。耳もペタンじゃなくて。
診察室内でも2人(AちゃんもBちゃんも)とも、診察が終わるとゆったり出来ました。
そして、待合室でこの笑顔。今まで動物病院でこんなにリラックスしたことはなかったそうです。待合室で床に降ろしても、しっぽが上がることさえなかったそうです。「しっぽが上がっているよ」と飼い主さんの喜びの声。よだれボトボトと、体ガチガチだった子とは思えないでしょ?
Kiyomiマジック\(^o^)/良かったなぁ♪
動物病院って、怖いところなんかじゃないんだよって、ホンの一瞬ですぐに分かってくれたこの子達は、すごいですね。私も感激で涙が出そうでした。今回は何も正の強化になるようなことはしていません。と言うか、出来ませんでした。何もこの子達にとって良いことはしていないのに、本当に、気持ちが通じたって、それだけなんですよ。
成功した一番の理由は、飼い主さんが私のことを信じて下さったから。そして、短い時間で心を許して下さったから。こんな些細なことと思われるでしょうが、これが一番大切な気がします。飼い主さんがイライラしていたり、はじめてで緊張しすぎていたり、私たちに嫌いと言うオーラを出していたら、不思議と無理なのです。
楽しい診察、飼い主さんと和気あいあいとしたコミュニケーション、温かい空気。簡単に動物たちには伝わります。そして、ボディーランゲージを読み取り、不必要なストレスをかけない努力(まだたまに、しくじることもあります)。
こう言う体験が、ここ最近とても多いです。
本当に、動物病院が怖い所と何度も何度も経験して、すり込まれてしまう前に、当院に来てくれたから。
この出会いに感謝。
そして、写真提供、事案の提供にご協力下さった飼い主様に感謝いたします。こう言うことを紹介することで、さらに多くの子の「こころ」を救えたら良いなぁ~って思います。
そしてもっと効果的なのは、初めからつらい気持ちにさせない努力です。子犬子猫から当院に来ていただくこと(ただ診察や治療の時にだけに来るのでは無く)で、動物病院が楽しい場所という考えにしてあげることが出来ます。当院はそんなことに、とても力を入れています。
うん。もしかしたら、動物病院を克服したと言うより、ここを動物病院と思っていないかも知れませんね。注射は打たれたけど、狂犬病って普通の注射よりしみるけど・・・、でも、いつもより怖くなかったよね。
そう、ここは次世代の動物病院だから(^_^)。動物たちにとって、きっとカフェのようなところだよ。そう言う気持ちで、そう言う場作りで動物たちと接する努力をしています。
動物を馴らす事の重要性は、分かっていただけたと思いますが、ちょっと待って下さい。
無法地帯のドッグランは危険です。深い知識が無く実施されるパピー教室は、逆の効果を与えてしまいます。
↓こちらの記事内でも、ドッグラン&犬の保育園(こちらは猫のクリッカートレーニングもされています)の紹介もしています。(積極的に新しい知識を更新されているような、勉強熱心なトレーナーのお友達が急増中なので、今後も新たに紹介していけたらなと思います)
子犬のみならず子猫ちゃんも、是非この記事を読んで下さいね。↓
そして元々、このポメちゃんがお家に来た事情があって、心にいろんな事を抱えていそうで。心のケアーも本格的に入りましょうかという話になっています。理解ある飼い主さんで、良かったです。心の健康ってすごく大切だと思うから。
行動診療を希望される方は、こちらもどうぞ↓
また、当院では、とにかく動物病院嫌いを作りたくないので、いろんな事に頑張っています。
そしてこちらも、ご参考になさって下さい。↓
こんなのもあります↓
https://kiyomi-ah.com/2018/04/25/non-retention/
おまけで、すごく多くの方に読まれている記事です↓
https://kiyomi-ah.com/2018/02/12/nhk180129/
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