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365日のふくおかの猫カレンダー(福岡県獣医師会)販売開始:2021年版(完売)

追記:おかげさまで、2021年度版も完売いたしました。みなさまご協力ありがとうございました。

こちらは昨年の記事ですが、2021年バージョンの新しいカレンダーが届きました。価格などは同じですので、ぜひご購入お願いいたします。

今年の記事は改めて作成しますので、今しばらくお待ちください。

以下、去年の記事ですが、よろしければご覧ください。

福岡県獣医師会では、平成22年にあすなろ猫事業を立ち上げ、現在は「 いのちをつなぐ委員会 」が、飼い主のいない猫の避妊去勢の助成制度やその他の活動を行っております。

これらの活動資金の調達のために、カレンダーを販売しております。当院でも本日届き、販売を開始します。

在庫限りの予定ですので、ご希望の方はお早めに購入されて下さい。

価格

1冊990円(税込み)です。(定価は、1,000円:税込みです)

受付まで、ご遠慮なくお申し出下さい。

窓口販売のみで、郵送などは行っておりません。

見本です。こんな感じです。

過去の販売(配布)中止の経緯

経済的な理由

実はこの、月めくりタイプのカレンダーになってからは、しばらく販売(配布)を中止していました。

と言うのが以前は、1枚に1年のっているタイプで、1枚200円での販売だったため、当院が50枚購入し、来院される飼い主さんたちに無料配布していたのです。

しかし、月めくりタイプになってからは、1冊1000円もする物なので、さすがに無料配布は出来ず、また、初めに仕入れてから販売する形式なので、私の方でこれだけの物を負担するのもなかなか難しい状況もあり休んでいました。

避妊去勢事業に対する疑問

理由の2番目として、避妊去勢事業に対してふと疑問に思い始めたのもあります。

と言うのも近年、地域猫活動、TNR( Trap:捕まえる、Neuter:不妊手術を行う、Return:戻す) が普及すると同時に、本当に猫は減っているの?と疑問に持ち始めたのです。

殺処分は減っています。それは、保護シェルターや個人活動家の方が増えたからと言うのもあります。でも、野良猫と言われる子たちが、手術の効果を示すほど減ったのか・・・。

避妊去勢手術さえすれば、大手を振ってエサやりが出来ると言う風になっているように思えて。

そして、どうしても捕まらない子に対してもエサやりをすることで、栄養状態が良くなり、余計に繁殖出来るようになって増えてしまっている地域も有ると聞きます。

また、ごく一部の外猫を世話をしている人たちのモラルも、頑張って世話をしていると言う気持ちの強さから、猫本位の考え方になってしまっています。

それらの猫ちゃんが他人の敷地に入って糞尿をしたり、庭を掘り起こしたり、小鳥を飼っているお家であれば襲われてしまったり(私も幼少期大切にしていた小鳥を失いました)という被害が起きていると言う事をご存じ無く、他人の迷惑に思いを巡らせて下さらない方がいるのも、真剣に活動している方からしてみると迷惑なことかと思います。

そもそものあすなろ猫事業をスタートした時は、避妊去勢手術をすることで、既に外で生活している子たちはやむを得ないにしても、次の代を増やさず、その1代限りで終わらせるというのが主旨でした。

しかし先にも書いたような形に、世間の解釈が変わって来ている事にとても残念な気持ちを抱き、これらの活動から目を背けるようになっていました。

気持ちの変化

そんな時に、今年の案内を受け取り改めて目を通すと、獣医師会としての考えは変わっていないことに気づかされたのです。

  1. 可能な限り外猫ちゃんに新しいお家を見つけ、飼い主さんに繋ぐ
  2. そして、次の繁殖をしないように、避妊去勢をする

だからカレンダーの題名が「なまえのある猫」なのです。

カレンダー販売の目的

毎年、カレンダーに載っている子たちは、一般家庭で飼われている猫ちゃんたちです。過去当院の患者さんも載ったことがあります。

これらの子たちは、名前があり、温かい家庭があるのです。

カレンダー販売で得られたお金で、一匹でも多くの子たちが温かい家庭に向かい入れられるように支援している活動です。

将来

外で一人で歩いている猫ちゃんたちが居なり、 このような活動をしなくて良くなり、そして活動が終了することを、強く望みます。

本来猫は、野生動物ではありません

そして、外で生活すると言う事は、とても過酷です。

北海道をはじめ、北の地方で野良猫問題がさほど大きくないのは、冬の間に死んでしまうからなのです。とても残酷だと思いませんか?

また、暖かい地域の猫たちは生き延びる事が出来るとは言っても、冬の厳しい寒さで猫ウイルス性鼻気管炎やカリシウイルス感染症を発症したり、様々な病気やケガで死んでしまう子もいます。

ご自身が野ざらしで生活することを、考えてみましょうよ。とても辛いことですよね。

また外に出る猫ちゃんはウイルス保有猫との接触の機会が多く、エイズや白血病に感染するリスクが、とても高いのです。これらの病気は完治することは無く、発症リスクも高く発症すると寿命を縮めてしまう、とても怖い病気です。

そして意外と知られていないのが、ロードキル。これは、交通事故のことです。道路で死ぬこと。これが外猫の死因のトップとも言われています。

外に出す飼い方に慣れている方は、お外に猫が出て戻って来なかったなど、悠長なことをおっしゃっていますが、交通事故死をしている可能性が高いのです。

そして、外で生活している子たちは、ちょっとした病気でも悪化すればエサ場に近寄れず、衰弱死してしまっている可能性もあるのです。猫は死に場を探すなんて事はありません。

これでも、避妊去勢手術をして、ご飯をあげていれば、 外で暮らす猫ちゃんたちは幸せなのでしょうか。

いろんな事を考えても、家の中で飼うのが当たり前の世の中になり、外で飼うための活動で無いことを、切に願うばかりです。

ご協力お願いいたします

カレンダー購入に、ご協力お願いいたします。

1冊1,000円(税込み)です。

もし、大幅に余ってしまうようでしたら、次年度から当院での扱いは難しくなってしまうかもしれません。

来年も販売出来るように、是非購入お願いいたします。待ってま~す♪

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